某サイトを見ていたら、珍しくITエンジニアに関して激しい議論が巻き上がっていました。

それは「ITエンジニア」の収入は高いのか?という内容です。

それは国内の他業種と比較してというのもありますし、国際的にというのもあります。

どうも就職先としてITエンジニアのイメージがあまり良くなかったのは確かで、収入、労働環境2重の意味で言われることがありました。

さてどうなのでしょうか?

まず今回は国際比較の話です。

良く言われるのは海外ではITエンジニアの収入は他に比べて高く、日本では平均とそれほど変わらない。それが日本のITエンジニアの意欲を阻害していて。人気もない。だからイノベーティブなIT企業が出てこないのだということです。

収入の国際比較は単に為替で合わせても物価水準が違うので、比較できません。

そこで経済産業省の「IT人材に関する各国比較調査結果報告書」の2年前のデータを見てみましょう。

全産業の平均年収に対するIT人材の平均年収の比較です。

日本と韓国は年収自体は低くないのですが、国内全産業に対する比較が低くなっています。全産業に対しては確かに高いのですが、他の国と比べると・・・という結果になっています。確かに先述の内容の最初部分はその通りなのですね。

そして満足度は最下位となっています。

概ね全産業との比較が高い国では満足度も高いのは確かなようですね。少し謎なのは日本と差異が変わらないように見えるアメリカが満足度最高位なことです。ある程度全平均が高いとあまり大きな差がつきにくいというのはあるかもしれません。

ではなぜなのでしょう?これは難しいです。産業構造だという人もいます。

確かにその通りと思う部分もありますが、一つの要因と考えられるデータを見てみましょう。

人材のレベルと年収の比較です。

日本と韓国は人材のレベルが最も低いのが分かります。上位4レベルの割合が低いのです。アメリカが異様に多いですが、人材レベルが国際競争力につながり、給与水準に繋がっている可能性はあります。

逆の可能性はあります。前回も書きました通り、日本のエンジニアはあまりスキルアップしない傾向があります。その原因が年収なのかもしれません。ただスキルアップしなければ年収があがらないのは確かです。これでは悪循環ですよね。

さて最後にITエンジニアの人気です。

予想されることですが、日本は低いです。熱烈志望が最も少なく、絶対に就きたくない人が圧倒的に多いのです。年収水準だけではないですが、これではあんまりです。

労働環境にたいする悪い噂もあるでしょうね。売り手市場なのでそこはセンシティブになっているのでしょうか。

以上最初の悪い噂が確かめられてしまう結果になりました。

これだと日本のIT業界はこれからどうなってしまうのでしょうか?

業界内の勝った負けたもありますが、先を見据えて業界全体で考えていかなければならないですね。