フリーランスエンジニアは技術者である事に間違いありませんが、個人事業主である限り営業的な活動が必要になります。
IT関連の業種らしくホームページなどを制作して自己アピールを行うケースもありますが、業務の上でも名刺があると好ましいです。
名刺は、今後の事を考えた上での営業的な活動の手段としては重要なアイテムになります。
名刺を相手に渡すだけで、仕事依頼の連絡が来る可能性が高まります。
名刺に載せる情報としては、連絡先以外に業務実績や資格なども載せたいところですが、
ホームページで経歴やスキルを掲載をしておけば良いので、
名刺の記載は最低限必要で良いでしょう。もちろん、個人事業主でも一般企業と同様にオフィスや事務所がある場合には、
一般的な企業と同様の形式の名刺を持つ必要があります。
弁護士や医師のように資格を所持していないと、業務に携わることのできない業種とは違って
フリーランスエンジニアの場合は、必ずしも資格を持っている必要はありません。
確かにスキルがあれば、資格はなくても充分に活動ができるのがフリーランスエンジニアの特徴でもありますが、
やはりIT関連の資格があるに越したことはありません。
IT関連の資格には国家資格や民間資格を含めて多くの資格が存在しますから、
クライアントとの打ち合わせの段階や業務上で必要と思われる資格に関しては、
持っている事で武器になる事も考えられます。
例えば、ネットワーク系の業務を中心にしているのであれば、ネットワーク系の資格が良いですし、
ホームページ制作関連の仕事が主な人であれば、web系の資格を考えても良いと思います。
また、プログラミング言語系の資格を所有しているのであれば、
ホームページ上のスキルシートなどに掲載をしておくことで、
良いアピールに繋がる事が期待できます。
これは、クライアントとの仕事上の打ち合わせの時に担当者があまりシステム開発に詳しい人ではなくても、
資格所有者というだけで印象は良くなることもあるからです。
またシステム開発が詳しくても、人のスキルを判断することは難しいです。
そういった意味で、資格はある一定レベルの証明にはなるので、記載しておいた方が良いでしょう。
フリーランスエンジニアにとってIT関連の資格やスキルは、あればあったで様々な場面で役に立つことが想定できますが、
本業以外で必要なスキルとはいったいどんなスキルなのでしょうか?
昔のフリーランスエンジニアの場合は、業務以外にも、
営業や必要な知識の情報収集をはじめ様々な事をひとりでこなさなくてはなりませんでした。
近年では、クライアントとフリーランスで働く人との仲介的な役割をする企業が多くなってきています。
仲介的な役割を行っている企業の中には、エンジニアが学びたいプログラミング言語の
学校選びや業務を提携する時に必要なスキルシートの書き方のような
細かいサポートなどをしてくれるような企業も存在します。
しかし、最終的に顧客から選ばれるのは自分自身のコミュニケーション能力だったりします。
これはフリーランスエンジニアに限ったことではありませんが、
業務を行うにあたってコミュニケーション能力は必須のスキルです。
いくら仲介的な役割を担ってくれる企業があっても、最終的に仕事を取り、契約をするのは個人の力になります。
新しい仕事を取るには営業的なセンスを身に付ける事が重要になりますし、
一方でこれまで共に仕事をしたり、お世話になった人から仕事を請け負う事での安定を望むために、
しっかりとした人脈を持つ事も必要になります。
人付き合いが悪いとされるエンジニアが、逆に営業的なセンスを合わせ持てば
他のエンジニアと差別化できることになります。
以上の通り、フリーランスエンジニアとしての営業には、
名刺や資格に加えて顧客とのコミュニケーションの3点が必要となります。