人にはそれぞれ向き不向きがあります。
エンジニアといっても技術を極めたい方もいますが、技術はそれほどではなくてもコミュニケーションスキルに長けた人もいます。
本ブログでは技術を極めたい方を中心に書いてきました。
しかし、エンジニアは技術を極めたい方ばかりではないでしょう。
以前よりは改善されたとはいえ、納期に追われて強いプレッシャーのもと作業することがしばしばです。
エンジニアにはなりたいけど、そこまでは・・・・もう少しゆとりのある仕事がしたいという方もおられるでしょう。
そういう方には社内SEというお仕事があります。
正直、社内SEといっても様々です。
中小企業で、他の業務をお持ちの社員さんが兼任という場合は相当の激務になってしまいます。
ただ、フリーエンジニアが現場常駐されるような社内SEのお仕事は大体が大企業で、業務分担がされており、一人当たりの負担が少なくなっていることが多いのです。
今回は少しフリーエンジニア案件に多い、大企業の社内SEについて見ていきましょう。
フリーエンジニア向けの社内SEの案件は結構あります。社員のお仕事と思われがちで、実際社員の方は多いのですが、先述の通り、大企業向けのフリーエンジニア常駐の案件もあります。
ではどのようなお仕事なのでしょうか。幾つか箇条書きにしてみましょう。
大企業から中小企業までこれは共通です。基本ITインフラの御守です、トラブルが起こらないよう運用します。もし何かトラブルがあれば社内SEにご相談が行き、これを解決するのがお仕事です。
社員さんのITスキルは様々で当然かなり初歩的なこともご相談されるこ
とがあります。
中には怒っている方もいるので、うまく対処することが必要です。基本コミュ力が必要といわれるのはそのせいです。
社内システムの大規模な改修、開発がある場合は、社内SEよりはベンダーを使った開発案件になることが普通です(その際は発注元となります)。
小規模な開発は行う場合がありますが、それは部隊の規模とスキルによります。
基本的にはこのようなものですかね。
・トラブルサポート
・ネットワーク管理や障害の対応
・外注やユーザー管理の調整
・システム全般の管理
・社内IT資産の資産管理
・サーバー管理や障害の対応
先ほど運用・よろずご相談所といいましたが、結構多いですよね。
だから中小企業で兼務で一人でされる場合は結構大変なのです。
しかし先ほども申し上げました通り、大企業の場合は上記の業務が業務分担されているものです。
私の前いた会社では各社員のトラブルサポートは全て社内イントラ受付で、すべて追番がうたれステータスは逐次依頼元がチェックできるようになっていました。
その案件の担当社内SEも受付時に割り振られますので、責任が明快でお互いに忘れ・漏れがおきにくいシステムになっていました。
良い点は明らかでしょう。締め切りに追われて徹夜・徹夜などということはおこらないようになっています。
また大企業では、業務分担がされているところが多いこともあります。更によろず相談所の性格があるため、比較的多くの技術を広く浅くといった形で知ることができます。
悪い点というのは良い点の裏返しです。
広く浅くというということは逆にスペシャリストのエンジニアにはなりにくいということです。
また、社内のトラブルサポートですので、対応する相手は色々な人がいます。時には理不尽な要求もあるわけです。そこで大トラブルになっても困るわけで、円く収める能力が必要です。
対人関係でストレスをためてしまう人だと却って社内SEの方が厳しいということがあるでしょう。
やはり技術的な指向と、人間関係の対応力、そこが向き不向き。分かれ目です。
現在は、あまり厳しい働き方よりは社内SEの方を志向され、そして余暇に自分の好きな技術を極めるという方も増えているようです。
思い当たる方、検討されてみてはどうでしょうか。